colagumの日記

備忘録、日記

2023/07/30 完全なデレゲーション、そして仕事への取り組み方の振り返り

完全なデレゲーション

7つの習慣」の中にレゲーションという言葉が出てきた。日本語にすると「他の人に仕事を任せる事である」。
その中には使い走りのデレゲーション完全なデレゲーションが存在する。
使い走りのデレゲーションは、「あれをしろ、これをしろ」のように逐一支持を出すものである。仕事の結果の責任は指示を出した者が負う
完全なデレゲーションは、目標とする結果、ガイドライン、使える資源、責任に対する報告、履行(不履行)の結果、を明確にし、指示を出すものである。仕事の結果の責任は、仕事をした者が負う。

勿論、完全なデレゲーションの方が、仕事を任された者の能力が向上し、組織全体の生産性も上がる。
また、上記は指示を出す側の視点で書かれているが、逆を言えば、仕事を引き受ける側になる際には、完全なデレゲーションになるように上司に要求する必要がある。

心に響くものがあったため、完全なデレゲーションの各項目について、引用して記載しておく。

望む結果ー出すべき結果について明確な相互理解を得る。ここでは、「どうやって」より「何を」が大事である。つまり、手段ではなく、結果に焦点を合わせるのだ。この段階で十分に時間をかけることが大切である。望む結果をイメージして、相手にそれを想像してもらい、鮮明に描く。その結果がどう見えるか、またいつ達成されるかを、明確に文章で表現してみる。

ガイドラインー結果を出すにあたり、守らなければならないルールがあれば、それを明確にする。ここでのポイントはガイドラインはなるべく少ない方が良いということである。大きな制約があるならば、それを相手に教えてやるべき手ある。目的を達成するためなら何をやってもいいと相手に感じさせて、長年の決まり事や大切な価値観を壊してしまう結果を招くのは良く無い。そうすることは、逆に相手の率先力を潰してしまう結果となり、再び、「どうすれば良いのか教えてください。そうすれば、その通りにやりますから」と言った指示待ち族のような態度を生み出してしまうからだ。
必ず失敗すると分かっているやり方があるなら、それも明確にしておく。正直に率直に話すことがポイントだ。流砂のある場所や猛獣のいる場所を相手に教えることである。毎日、車輪をゼロの状態から作り直すようなことは避けたい。今まで他人がしてきた失敗から学習できるようにしておくのだ。
しかし、ここでは、失敗するやり方やすべきで無いことは指摘しても、「どのようにしろ」とは言わないことである。結果についての責任はあくまでも任せる相手に取らせるように数る。そのためは、ガイドラインの範囲内で必要な行動が取れるように、環境を整えることが肝要である。

使える資源ー望む結果を達成するために、活用できる人的、金銭的、技術的、組織的な資源の範囲を明確にする。

責任に対する報告ー結果を評価するために使われる基準を設定し、評価する人は誰なのか、報告と評価が具体的にいつ行われるかも設定する。

履行(不履行)の結果ー評価の結果によってどうなるか(賞罰)を設定する。これには金銭的な報酬、昇格・昇進、仕事の責任の範囲の拡大、組織のミッション全体と直結した自然の結果などが含まれる。

自分の仕事への取り組みを振り返る

完全なデレゲーションの各項目について、うつ病で休職する前の自分の仕事への取り組み方はどうだったかを振り返る。

望む結果

これに関しては、今の職場に転勤してきてから段々できるようにはなっていた。
明確で無い場合は相互理解を得られるように努めた。

ガイドライン

ここは上手くできていなかったと感じる。
転勤後にプロジェクトの契約形態も変わり、ガイドラインが著しく増えた。
任される仕事固有のものではなくプロジェクト全体として前提となるガイドラインが多く、教育は行われていたが、入ってきたばかりの自分にはきついと感じるものだった。また、周りがこれに準拠し当たり前のように仕事をしているのを見て、これぐらいは当たり前にできなければいけないのかという思いに囚われ、質問して確認することができにくくなっていた。

使える資源

これも明確にできず、仕事を進めてしまい、止まることが多かった。
契約形態が変化したため、「どこまで他の人の時間を使っていいのか」「誰に質問していいのか」が分から無いまま進めてしまっていた。
これについても、ガイドラインと同様、周りがこれに準拠し当たり前のように仕事をしているのを見て、これぐらいは当たり前にできなければいけないのかという思いに囚われ、質問して確認することができにくくなっていた。

責任に対する報告

これはプロジェクトのルールとして明確になっていた。

履行(不履行)の結果

これは明確にしていなかった。仕事をこなせば、勝手に評価されるだろうと思い込んでいた。

振り返りのまとめ

仕事に復帰した際には、仕事を引き受ける際はできていなかった部分を明確にして取り組む。また、自分が人にデレゲーションする時には、各項目を明確にする。